~文春オンライン2019.5.11~
この札幌医大の間葉系幹細胞を用いた脊髄損傷への医療は、すでに安全性も有効性も国から認められたものだ。この春からは急性期に限ったものではあるが、公的医療保険も認められた。動画は、病室のベッドで48歳の男性患者が寝ている場面から始まる。兵庫県在住の男性はプールに飛び込んだ際、額を底に打ち付け、その衝撃で首の頸椎を損傷した。「右手動きますか、左足動きますか」と医師が問いかけるが、男性の体はほとんど反応がない。全身麻痺で寝たきりの状態だ。その問いかけのあと、男性は点滴を受けた。翌日、再び医師が撮影しながら尋ねる。右手動きますか――。
すると、男性の右手はいきなり動いた。手を握ったり開いたりとグーパーの動作をし、肘も曲げる。足に目を移せば、膝を屈伸し自分で寝返りし、車椅子にも乗り始める。 男性自身、驚いている。「こんなことあるんですね」
https://bunshun.jp/articles/-/11881
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