~ナショナルジオグラフィック2022.4.27~
ドイツでT細胞ワクチンの臨床試験中のドイツ、テュービンゲン大学病院。抗体の産生が抑えられている場合でも、T細胞の働きを強化できることを明らかにした。現行の新型コロナワクチンは、白血球の一種であるB細胞に、スパイクたんぱく質などのウイルスの表面にあるたんぱく質に結合する抗体をつくらせるよう設計されている。特にスパイクたんぱく質は、ウイルスがヒトの細胞に侵入するときに最初につながる部位のため、抗体が先に結合してしまえば、ウイルスは細胞に侵入できなくなる。だが、ここで問題がある。スパイクたんぱく質は頻繁に変異するので、抗体がウイルスを認識できなくなることがあるのだ。一方、T細胞は抗体と違って、ウイルスの多くの部分、つまりスパイクたんぱく質のような変異しやすい部分も、その他の変異しにくい部分も認識できる。
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/22/042600193/
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